謎の副業の正体

謎の副業

Twitterで副業だったか副業紹介がトレンドに上がっていたことがあって内容を見てみました。

副業を紹介しますというツイートがたくさん並んでいましたが、書いてあるのは「初期費用無料」「親バレ、身バレなし」「ノンアダルト」「口座不要」というような何をやるのかが一切わからないキーワードが並んでいるものが多かったです。

簡単にできる(簡単に稼げるわけではない)副業というと一昔前なら情報商材の販売が多かった印象がありますが、最近はどういうものなのかとツイートを見ていても一切情報がないという謎の副業状態でした。

消費者庁に注意喚起がありました

消費者庁のお知らせで注意喚起がありました。

令和元年から令和3年の夏までにかけて、簡単な作業をするだけで「誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる」などというLINEのメッセージによる勧誘を受け「副業」の「マニュアル」を購入してしまったが、実際の「マニュアル」に記載された「副業」の内容は告げられたものとは異なっていたなどという相談が、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。

副業の紹介をしている人はマニュアルの販売で稼ぐという内容で、かつてWebサイトで勧誘していたものがSNSでの勧誘になっているというもののようです。

自分が見たのはTwitterで消費者庁の注意喚起はLINEなので同じとは限りませんが、勧誘の経路が違うだけで内容は大差ないのではないかと予想しています。

具体的な内容が書かれています

簡単な作業をするだけで「誰でも1日当たり数万円を稼ぐことができる」などの勧誘により「副業」の「マニュアル」を消費者に購入させ事業者に関する注意喚起のPDFに「『マニュアル』を購入させる手口」「勧誘時の『副業』の内容と『マニュアル』に記載された『副業』の内容」が記されています。

「『マニュアル』に記載された『副業』の内容」を大雑把に要約するとこんな感じです。

  • クラウドソーシングに登録
  • 情報商材の販売
  • オークションサイトへの出品

「勧誘時の『副業』の内容」は「簡単な作業ですぐに稼げる」とありますが簡単なのは最初の登録までで、そのあとに作業が必要になるという全然簡単ではないものです。マニュアルの内容もネットで調べれば簡単にわかるようなことしか書かれてなさそうに思えます。

勧誘時の内容と異なる「マニュアル」を買ってしまったら

諦めずに相談してね、ということらしいです。

本件では、消費者が消費生活センターに相談し、消費生活センターのあっせんにより「マニュアル」の代金を取り戻すことができたという事例や、「副業」についての広告や勧誘の内容と実際に「マニュアル」に記載されていた副業の内容が異なっていたことを理由に、代金を支払うよう強く催促するメッセージに応じず、代金を支払わないで済んだという事例が複数確認されています。

「副業」の「マニュアル」を購入してしまった場合でも、代金を取り戻すことができる、又は代金を支払わずに済む可能性があるので、金額の多寡にかかわらず、あきらめずに「188(いやや!)」へ電話して相談してみましょう(最寄りの消費生活センターに繋がります。)。

うまいもうけ話に乗っかるような時点で消費生活センターに相談するという考えにいたるかは怪しい気がします。家族や友人などに相談されたときに消費生活センターを紹介するというケースのほうがありそうでしょうか。

Googleで「情報商材 返金」で検索すると解説しているサイトがたくさんヒットします。情報商材を買ってしまって返金したいという人が結構いるのでしょうね。