これだけではわかりにくいと思いますので、次のMCFファイルを作ってみようも併せて読んでみて下さい。
では最初にマンデルブロー集合に属する点の色(以下マンデル色と書く)を赤、その他の点の色を白で塗るようなパレット(MCFファイル)を作りましょう。ここでは sample.mcf という名のファイルにします。
MCFファイルはテキストファイルなのでテキストエディタを起動します。ファイル名は sample.mcf です。
マンデル色を最初に書かなくてはいけないので、1行目に書きます。赤色の赤・緑・青の輝度はそれぞれFF・00・00なので FF0000 を書きます。
この後ろにその他の色を書きます。今回はその他の色は白色だけなので白色に対応する FFFFFF を書きます。
この時点で1行目に FF0000 2行目に FFFFFF と書いてあるファイルができたのでセーブをして実際に使ってみましょう。
「まんでる」を起動して描画設定メニューのパレット > 「MCFファイルを読む」を選んで下さい。するとMCFファイルを選択するダイアログが開くので先ほどセーブした sample.mcf を選んで下さい。
新しいパレットで描画させるためにファイルメニューの「(再)描画」を選んで下さい。
この図が表示されましたか? 表示されれば成功です。うまくいかなかった方はもう一度よく読んで挑戦してみて下さい。
次は色を増やしてみましょう。現在はマンデル色以外を白色一色で塗っていますが、これを白と黒色で塗るようにします。
黒色は 000000 なので、これを3行目に追加します。この新しいパレットを使って描画してみて下さい。この図が表示されましたか? 先程は白だった部分の一部が黒くなりました。
次は白から黒へといきなり変化させるのではなくて、徐々に変化してゆくようにしてみましょう。"#Grad 色1, 色2, n"という命令があるのでこれを使います。
白から黒へ変化させるので、FF0000の次の行に#Grad FFFFFF,000000,31と書きます。このとき先程書いたFFFFFFがあると白がだぶってしまうので、FFFFFFを消すのを忘れないで下さい。000000はこの#Gradでは含まれないので消さないで下さい。この新しいパレットを使って描画してみて下さい。この図
が表示されましたか?
これだけで完成としても良いのですが、このファイルをもう少し読みやすくしましょう。
現在のファイルは16進数の数値が並んでいるだけなので、説明文を入れるようにします。
まず、ファイルの先頭にパレットの名前とパレットの作成者の名前を入れましょう。注釈行は行頭に * を書きます。 * の後にパレット名と作成者名を書いて下さい。
色の指定も16進数だけではわかりにくいので色の名前を書いておきます。MCFファイルの特徴(仕様)を見ると、7桁目以降は無視という項目があるので、最初の色指定 FF0000 の後ろに赤と書きます。この文字は7桁目以降に書かれているので無視されます。同様にして黒も書いておきましょう。
以下にできあがったファイルの内容を書いておきます。これを参考に新しいパレットを作ってみて下さい。
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* sample (作成者名)
FF0000 赤
#Grad FFFFFF,000000,31
000000 黒
----- ここまで -----