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MCFファイルの説明


【MCFファイルについて】
【MCFファイルの特徴(仕様)】
【MCFファイルを作ってみよう】

【MCFファイルについて】
 「まんでる」ではMCFファイルというものをパレットファイルとして利用できるようになっています。このファイルはテキストファイルなのでみなさんが簡単に作ることができます。
 また、このようにパレットを外部ファイルにしているため様々なパレットでマンデルブロー集合を楽しむことができます。
 プログラミングのできる方は、よりお手軽に新しいパレットを作ることができます(Delphiのサンプルソース)
 またMCFファイル視覚化ツールがこちらにありますので、このツールを併用することをおすすめします。
 以下にMCFファイルの特徴(仕様)MCFファイルの作りかたを説明します。

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【MCFファイルの特徴(仕様)】
 MCFファイルは以下のような特徴があります(仕様と呼ぶには記述が曖昧です。すいません)。
  1. テキストファイルである
  2. 1行につき1つの色、または1つの命令を指定できる
  3. 大文字と小文字は区別しません
  4. 色は、左から順に赤緑青(RGB)の輝度を16進2桁(00〜FFの256段階) ごとに計6桁で指定する(7桁目以降は無視)
  5. 最初の1色はマンデルブロー集合に属する点専用
  6. 最大で1024個まで色を指定できる
  7. * で始まる行は注釈行として無視されます
  8. 空行は無視されます
  9. 拡張子は mcf です
 命令は"#Grad 色1, 色2, n"というものと"#Line Rs, Rd, Gs, Gd, Bs, Bd, n"があります。
 Gradは、色1から色2に向かってn段階で変化してゆくという命令です。線形補完します。ちなみにこの時、色2は含まれません。
 例えば #Grad 000000,F0F0F0,15 と書くのと、1行ずつ000000 101010 202020 ・・・ 0E0E0 と書くのとは同じことです。
 Lineは赤・緑・青それぞれの初期値と増分を指定する命令です。n色作成します。
 Rs, Gs, Bsに赤・緑・青それぞれの初期値になります。値の範囲は0から255までの整数です。Rd, Gd, Bdにそれぞれの増分が入ります。こちらは小数も使用できます。
 増分を加算していって値が255を超えると0からに戻ります。
 Delphiのサンプルソースはこの方法を使用しています。このソースのなかの変数Red, Green, BlueにRs, Gs, Bsが、dr, dg, dbにRd, Rd, Rdがそれぞれ対応しています(変数の型が違うので処理も少し異なっていますが)。
 "#Grad"や"#Line"の後ろには空白を入れて下さい。また","の前後に空白を入れることができます。

 これだけではわかりにくいと思いますので、次のMCFファイルを作ってみようも併せて読んでみて下さい。

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【MCFファイルを作ってみよう】
 実際に例を示しながらMCFファイルの作り方を説明します。

 では最初にマンデルブロー集合に属する点の色(以下マンデル色と書く)を赤、その他の点の色を白で塗るようなパレット(MCFファイル)を作りましょう。ここでは sample.mcf という名のファイルにします。

 MCFファイルはテキストファイルなのでテキストエディタを起動します。ファイル名は sample.mcf です。

 マンデル色を最初に書かなくてはいけないので、1行目に書きます。赤色の赤・緑・青の輝度はそれぞれFF・00・00なので FF0000 を書きます。

 この後ろにその他の色を書きます。今回はその他の色は白色だけなので白色に対応する FFFFFF を書きます。

 この時点で1行目に FF0000 2行目に FFFFFF と書いてあるファイルができたのでセーブをして実際に使ってみましょう。

 「まんでる」を起動して描画設定メニューのパレット > 「MCFファイルを読む」を選んで下さい。するとMCFファイルを選択するダイアログが開くので先ほどセーブした sample.mcf を選んで下さい。

 新しいパレットで描画させるためにファイルメニューの「(再)描画」を選んで下さい。

 この図が表示されましたか? 表示されれば成功です。うまくいかなかった方はもう一度よく読んで挑戦してみて下さい。

 次は色を増やしてみましょう。現在はマンデル色以外を白色一色で塗っていますが、これを白と黒色で塗るようにします。

 黒色は 000000 なので、これを3行目に追加します。この新しいパレットを使って描画してみて下さい。この図が表示されましたか? 先程は白だった部分の一部が黒くなりました。

 次は白から黒へといきなり変化させるのではなくて、徐々に変化してゆくようにしてみましょう。"#Grad 色1, 色2, n"という命令があるのでこれを使います。

 白から黒へ変化させるので、FF0000の次の行に#Grad FFFFFF,000000,31と書きます。このとき先程書いたFFFFFFがあると白がだぶってしまうので、FFFFFFを消すのを忘れないで下さい。000000はこの#Gradでは含まれないので消さないで下さい。この新しいパレットを使って描画してみて下さい。この図 が表示されましたか?

 これだけで完成としても良いのですが、このファイルをもう少し読みやすくしましょう。

 現在のファイルは16進数の数値が並んでいるだけなので、説明文を入れるようにします。

 まず、ファイルの先頭にパレットの名前とパレットの作成者の名前を入れましょう。注釈行は行頭に * を書きます。 * の後にパレット名と作成者名を書いて下さい。

 色の指定も16進数だけではわかりにくいので色の名前を書いておきます。MCFファイルの特徴(仕様)を見ると、7桁目以降は無視という項目があるので、最初の色指定 FF0000 の後ろに赤と書きます。この文字は7桁目以降に書かれているので無視されます。同様にして黒も書いておきましょう。

 以下にできあがったファイルの内容を書いておきます。これを参考に新しいパレットを作ってみて下さい。

----- ここから -----
* sample (作成者名)

FF0000 赤

#Grad FFFFFF,000000,31
000000 黒
----- ここまで -----

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