仕事を続けたくないけど長く働きたい

今の勤務先は嫌だ

勉強をしない方が得なケースもあるしに引き続き経済産業省の未来人材ビジョンからのネタです。

まずは「現在の勤務先で継続して働きたい人の割合」のグラフがこちら。

現在の勤務先で継続して働きたい人の割合

日本が最下位で、約半分の人が現在の勤務先で働き続けたくないと回答しています。

この数字はマイナビニュース転職の【年代別】転職回数の平均は?多いと不利になる理由と転職成功のコツで紹介されている、「【年代別】転職回数の平均」の「現職が初職(転職回数0回)」が56.1%、逆に言うと転職したことがあるのが43.9%というのとそれなりに近い数字です。

かといって転職も起業も考えていない

現在の勤務先が嫌なら転職したい人が多いのかというとそういうわけでもないです。

しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない。

こちらのグラフでも日本が最下位です。現在の勤務先で働きたくなくて転職も起業もしたくないとなると、そもそも仕事をしたくないと考えている人がそれなりにいるのかなと思われます。その気持ちは分からなくはありません。

早く仕事を辞めたいのかと思いきや

未来人材ビジョンが参照しているパーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を見るとほかのデータもあります。

その中で目にとまったのがこちらの「希望する就労年数」です。

しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない。

仕事をしたくない人がたくさんいるのかと思っていたのに何歳まで働きたいかの結果は日本がトップになっています。

別のスライドを見ると「就労の理由」のトップは69.7%(複数回答)で「生活を維持するために収入が必要だから」。仕事はしたくないけど労働収入頼りの生活を長期間続けざるを得ないという所でしょうか。

老後資金を準備するなら投資をするのがリスク・リターンで見たときに上位に来る選択肢だと思うのですけど、あまり人気がなくて貯蓄かギャンプルかの極端な選択肢のほうが人気があるのはなぜなのでしょうか。松竹梅の法則はここには当てはまらないみたいです。